久しぶりに出した革靴に、白いポツポツや緑がかった汚れがついていた──そんな経験はありませんか?
その正体、実はカビかもしれません。革靴はカビがとても生えやすいアイテムのひとつなんです。でも、原因を知って正しくケアすれば、自分で落とせますし、再発も防げます。
この記事では、革靴にカビが生える原因から、自宅でできるカビ取りの方法、そして予防のコツまで順番に見ていきましょう。
革靴にカビが生える3つの原因
まず、なぜ革靴にカビが生えるのか。カビの発生には「湿度・温度・栄養」の3つがそろう必要があります。革靴はこの3つがそろいやすい条件を持っています。
① 湿気がこもりやすい
カビは湿度65%以上になると活発に繁殖し始めます。
足は意外と汗をかきやすく、靴の中は常に湿気がたまりやすい状態です。特に、履いた直後にそのまま靴箱にしまうと、湿気が逃げないまま閉じ込められてしまいます。
② 汗や皮脂がカビの「栄養」になる
カビは有機物をエサにして成長します。
革そのものがタンパク質を含んでいるうえ、足の汗・皮脂・ホコリなども革の表面に蓄積されます。つまり、革靴はカビにとって「栄養たっぷりの環境」なんです。
③ 通気性の悪い保管場所
靴箱や下駄箱は、湿気がこもりやすく温度も安定しにくい場所です。
特に梅雨時期や夏場は、気温20〜30℃・湿度70%超とカビが発生しやすい条件がそろいがちです。空気の流れがない密閉空間で保管していると、カビが一気に広がることもあります。
革靴のカビを落とす方法
カビを見つけたら、早めに対処したほうが革を傷めずきれいに落とせます。
① 白カビの場合(軽度)
表面に白い粉のようなカビがついている場合は、比較的かんたんに落とせます。
やり方
- 乾いた布やブラシで、カビを軽く払い落とす
- 水で薄めたエタノール(水:エタノール=1:1)を布にしみこませ、カビのあった部分を拭く
- 風通しのよい日陰で半日〜1日しっかり乾かす
- 乾いたら革用クリームを薄く塗って保湿する
ポイントは、最初に乾拭きでカビを取り除いてからアルコールで拭くこと。いきなり濡らすとカビが広がることがあります。
② しつこいカビの場合
黒や緑のカビ、または何度拭いても再発する場合は、革専用のカビ取りスプレー(モールドクリーナー)を使うのがおすすめです。
やり方
- 乾いたブラシでカビを払い落とす
- 革靴用カビ取りスプレーを布に吹きつけ、カビの部分を拭く
- 風通しのよい日陰で1〜2日乾かす
- 乾いたら革用クリームで保湿する
市販のカビ取りスプレーには防カビ成分が含まれているものもあり、再発防止にも効果があります。
ただし、革の色が変わってしまっている場合や、カビの範囲が靴全体に広がっている場合は、無理に自分で処理せず靴の修理専門店に相談するのが安心です。
やってはいけないNG行動
- 水でジャブジャブ洗う:革が水分を吸いすぎると、乾燥後にひび割れたり、かえってカビが再発しやすくなります
- ドライヤーや直射日光で乾かす:急激な乾燥は革を傷め、色あせやひび割れの原因になります
- カビを手で払う:胞子が飛び散って他の靴にうつる可能性があります。必ず布やブラシを使いましょう
革靴のカビを防ぐ4つのコツ

カビは「落とす」より「生やさない」ほうがずっとラクです。日常のちょっとした習慣で、カビのリスクはぐっと下がります。
① 帰宅後すぐにしまわない
履いた靴は汗で湿っています。帰宅したらすぐに靴箱に入れず、玄関の風通しのよい場所で半日ほど乾かしてからしまいましょう。
同じ靴を毎日履くのも避けたいところです。2〜3足をローテーションすると、1足あたりの乾燥時間をしっかり確保できます。
② シューキーパーを入れる
木製のシューキーパーは靴の形を保つだけでなく、木が靴内部の湿気を吸収してくれます。
特にレッドシダー(北米産の針葉樹)製のものは、天然の防虫・防カビ効果もあるとされていて、革靴の保管にぴったりです。
③ 定期的にブラッシングする
履いたあとにサッとブラシをかけるだけでも、ホコリや汚れ(=カビの栄養)を取り除けます。
月に1回ほど革用クリームで保湿しておくと、革が適度にコーティングされてカビがつきにくくなります。
④ 保管場所の湿度を管理する
靴箱に除湿剤(シリカゲルなど)を入れておくと、湿度を40〜60%に保ちやすくなります。
また、月に1回は靴箱の扉を開けて空気を入れ替えるだけでも効果があります。天気のよい日に10〜15分ほど開けておくだけで十分です。
まとめ
革靴のカビは「湿気・栄養・密閉」の3つがそろうと発生します。ここまで見てきたように、原因がわかれば対策もシンプルです。
カビを見つけたら:白カビなら乾拭き+エタノール拭き、しつこいカビなら革靴用カビ取りスプレーで対処。水洗いや直射日光での乾燥はおすすめできません。
日頃の予防
- 履いた直後にしまわず乾かす・ローテーションする
- 木製シューキーパーで湿気を吸収
- ブラッシングと月1の保湿で革を清潔に保つ
- 靴箱に除湿剤を入れ、定期的に換気する
カビは早めに対処すれば、自宅でもきれいに落とせます。まずは今日から「履いたら乾かす」を意識してみてください。


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