プラスチック容器の油汚れが落ちないのはなぜ?原因と4つの落とし方

プラスチック容器の油汚れとスポンジ・洗剤のイラスト 未分類

カレーやミートソースを入れたプラスチック容器を洗ったのに、ヌルヌルが取れない。食器用洗剤でゴシゴシこすっても、なんだかまだ油っぽい――。

洗い方が悪いのかな、と自分を責めたくなりますよね。でも実は、これは洗い方の問題ではなく、プラスチックという素材そのものに原因があります。

この記事では、プラスチック容器の油汚れがなぜ落ちにくいのかを分かりやすく解説して、家にあるもので簡単にできる落とし方を4つお伝えしていきます。

プラスチック容器の油汚れが落ちにくい理由

プラスチックと油は「仲がいい」素材同士

少しだけ科学的な話をすると、プラスチックも油も「有機物」という仲間です。似た者同士はくっつきやすい性質があって、化学の世界では「親油性(しんゆせい)」と呼ばれています。

つまり、プラスチックの表面は油を吸いつけやすく、一度ついた油をなかなか手放さない。これが「洗っても落ちない」と感じる一番の理由です。

ガラスや陶器の容器だと同じ料理を入れても油がスルッと落ちるのは、これらの素材が油と仲が良くないからなんです。

目に見えない細かい傷に油が入り込んでいる

プラスチック容器は使っているうちに、表面に細かい傷がついていきます。スポンジでこすったり、フォークで食べ物をすくったりするだけでも、少しずつ傷ができます。

この傷の中に油が入り込むと、普通にスポンジで洗っただけでは届きません。表面はきれいに見えても、傷の奥に油が残って、触るとヌルッとする状態が続いてしまいます。

まとめると、「素材の相性で油がくっつきやすい」+「傷に入り込んで取れなくなる」。この2つが重なっているから、プラスチック容器の油汚れはしつこいんです。

プラスチック容器の油汚れを落とす方法

まずはこれ:キッチンペーパーで油を拭き取る

一番かんたんで、一番効果が大きいのがこれです。

洗剤とスポンジで洗う前に、まずキッチンペーパーやいらない紙で容器の中の油をザッと拭き取りましょう。これだけで落とすべき油の量がグッと減るので、そのあとの洗いがかなりラクになります。

しつこいときは:お湯+食器用洗剤でつけ置き

油は温度が上がると柔らかくなって落ちやすくなります。

やり方はかんたんです。

  1. 容器に食器用洗剤を数滴たらす
  2. 50〜60℃くらいのお湯を注ぐ(沸騰したてのお湯はプラスチックが変形するおそれがあるので避けてください)
  3. 10〜20分ほど置く
  4. いつも通りスポンジで洗う

つけ置きするだけで、こすらなくても油が浮いてくるのが分かります。

それでもダメなら:重曹でこすり洗い

重曹には油を分解する力と、細かい粒子で汚れをこすり落とす力があります。

容器に重曹を小さじ1杯ほどふりかけて、少し水を足してからスポンジでこすってみてください。ヌルヌルがスッキリ落ちるはずです。

ゴシゴシやりすぎると容器に傷がつくことがあるので、やさしくこするのがポイントです。重曹が家にないときは、塩でも同じように使えます。

捨てる前に試したい:米のとぎ汁でつけ置き

米のとぎ汁にも油汚れを落とす効果があります。とぎ汁に含まれるデンプンの粒子が、油を吸着してくれるんです。

やり方は、とぎ汁を容器に注いで30分〜1時間ほど置いてから洗うだけ。お湯のつけ置きより少し時間はかかりますが、お米を炊くときに出るとぎ汁を捨てずに使えるので、コストはゼロです。

色移り・ニオイ移りも気になるときは

油汚れと一緒に悩まされることが多いのが、色移りとニオイ移りです。特にカレーやトマトソースの黄色・赤色は、油と一緒にプラスチックの傷に入り込むのでやっかいです。

色移りには「日光に当てる」のが効果的です。洗った容器を窓際で数時間〜半日ほど日光に当てると、紫外線の力で色素が分解されて薄くなります。ただし長時間の直射日光はプラスチック自体を劣化させるので、色が取れたら早めに引き上げてください。

ニオイ移りには「重曹水につけ置き」が効きます。ぬるま湯に重曹を大さじ1杯ほど溶かして、容器を1〜2時間つけておくだけです。

やりがちだけどおすすめできないこと

プラスチック容器にやってはいけないNG行動のイラスト

ここまで見てきたように、油汚れには正しい落とし方があります。つい「もっと強力な方法で」と考えたくなりますが、以下の方法はおすすめできません。

  • メラミンスポンジでゴシゴシこする → 表面を削ってしまうので、さらに傷が増えて油がつきやすくなります。逆効果です
  • 沸騰したお湯を直接注ぐ → 耐熱温度の低いプラスチック容器は変形してしまいます。「電子レンジ対応」と書いてあっても、急激な温度変化には対応していないものが多いです
  • 漂白剤で長時間つけ置きする → 油汚れに対しての効果は薄く、プラスチックを傷める原因になります。やりすぎると容器が白っぽく変色してしまうこともあります

そもそも油汚れをつけたくないなら

ここまで「落とし方」を紹介してきましたが、「毎回こんなことやるのは面倒…」という方もいると思います。

根本的な解決策は、油の多い料理にはガラス容器を使うことです。先ほどお伝えした通り、ガラスは油と相性が良くないので、洗剤でサッと洗うだけで油が落ちます。カレーやミートソースの保存にはガラス容器、それ以外はプラスチック、と使い分けるのが一番ラクです。

まとめ

プラスチック容器の油汚れが落ちにくいのは、プラスチックと油が化学的に相性がいい素材同士だからです。洗い方が悪いわけではありません。

落とし方のポイントをまとめると、次の通りです。

  1. まずキッチンペーパーで油を拭き取る(これが一番大事)
  2. お湯+洗剤のつけ置きで油をゆるめる
  3. 重曹の研磨力で仕上げる(塩でも代用OK)
  4. 米のとぎ汁も地味に効く

どれも特別な道具はいりません。今日の洗い物から試してみてください。

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